もらったノートの切れ端の下にお気に入りの鉛筆で書き入れた。



『ありがとう!
私も穂積さんと仲良くしたいと思っていたよ〜
よろしくね!』



特に可もなく不可もない答えだろうけど、これで十分でしょ。




そう確信したところで、その切れ端を返した。




すると、穂積さんは嬉しそうな笑顔をこっちに向けてきた。



私は適当に笑い返して、すぐに前を向いた。



それから3時間、授業は続いた。



間には10分ずつ休み時間があったけど、その度に別々のクラスメイト達が私の机までやってきてくれたおかげで退屈はしなかった。



穂積さんとは会話どころか、目も合わせなかった。