咄嗟に出てしまった言葉
楠木くんが戸惑ってるのが分かる。
「それは‥、、、それはっ、、
俺が綾瀬さんを、、」
「‥‥、、。」
途中まで言うと楠木くんは、、
切なそうな表情をした
「綾瀬さんの‥、、」
「‥、、‥。」
途切れ途切れに楠木くんの口から
ひどく優しく発せられる私の名前
「俺が綾瀬さんの友達だから。、、かな」
そう言う楠木くんは私を見て
優しい表情をする
そっか、、【ともだち】なんだ。
楠木くんはこんな私のこと
友達にしてくれてるんだ。
「楠木くんっ、、」
「んっ?」
今の私の素直な気持ち。
楠木くんって存在を失いたくない。
「私、ずっと楠木くんと友達でいたいな。」
「っ、、、‥、。」
少し傷ついたような顔をする楠木くん
私、なんかしたかな、、、
楠木くんを傷つけるようなこと言ったのかな
すごく不安になる
「楠木くん、ごめん、、私。」
また、大切な人を傷つけた
「なんで謝るの?、、」
「だって、楠木くんが悲しそうだから」
こんな私とずっと友達でいるなんて
そんなの嫌だよね。
ごめんね。
欲張りすぎるんだ。
いつも、、、