余計な事まで口にしてしまわないように
頭の中に彷徨う言葉を
できるだけ選んで話した

もう言葉が続かない。
これ以上何も出てこない。

私の本音、、傷つけられると安心する
なんて、、楠木くんは引いたよね。

どれだけ重いことを言ってしまったんだろ
って、すごく後悔が襲ってくる、、

今更どうにもできないのに、、。


「綾瀬さんはさ、、‥
お母さんが好きなんだね、、。」

なんて困ったように言う楠木くん

「‥、、うん。」

「ちょっとだけ確認してもいい?」

「、ん?」

「綾瀬さんの傷は、
お母さんにつけられてるんだよね?」

「‥‥‥、。うん、。」


楠木くんの質問に少し戸惑った。
ここで、うん。って答えてしまったら

お母さんの事を悪く言うみたいで‥
ごめんね。お母さんっ、、、、


本当にこんな最低な娘
いらないよね、、、。


ごめんね。