それでもなかなか寝付けなかった。
疲れが押し寄せてくるのも、
痛みが襲ってくるのも、
慣れてるのに‥
お母さんが忘れ物でも取りに帰ってきたら?
きっとまた、私は人形になる、、
どんな感情を出すことも許されない
お母さんの怒りをぶつけるための道具。
私は、苦しみや悲しみを埋め込まれて
身動きできない人形になる。
そして、ただ‥
壊れていくお母さんを目に焼き付ける
そんな、私の当たり前が
今この瞬間も帰ってきてしまうのではないか
突然、暗闇に突き落とされるのではないか
そんな事を考えると、
胸が引き裂かれる思いで、、
目を閉じても、浮かび上がる
お母さんの憎しみに満ちた顔が
私を何度も何度も睨んで、、
苦しいっ、、、、。
辛いっ、、、。
いっそのこと、心が無ければこんな思いもしなくて済んだのかな?
楽だった。きっと‥‥
今よりずっと。
あの日、私の家族が壊れた日、
私も消えれば良かった。
この生きづらい世の中を
このまま生き続けるくらいなら、、
私の存在自体を消せば良かった‥っ、、。