体操が終わり、号令がかかる。

『よし!今日も気合い入れてやれよ!!』

今日もいつになく
あの熱血の先生が何か言ってるなぁ

なんて、考えながら聞き流す。


ーー ピーッ。ーー


バレーの試合が始まった


ーーバンッ。ーーバンッ//ーー

「っ、、いっ、、た‥、、」

案の定、私にばっかり飛んでくるスパイク
相手チームがみんな私を狙う

『っふ、、ちょっと〜やりすぎよww
あんなどんくさい奴にスパイクなんて
取れるわけないじゃんww』

『え〜?だって〜
下手なやつ狙うの当たり前でしょw』


そんな相手チームの声
わざと大きい声で話さなくたって聞こえてる

私のチームの子はみんな
見ないフリ

分かってるよ。私と関わったりなんかしたら、いつ狙われるか分かんないから怖いんだ。

きっと、そう。

巻き込まれたくないよね?

うん。分かってる。


ごめんね、迷惑かけて‥



ーーバンッ。ーーー

「っっ、、い、、った、、」

今までの中で1番強いスパイクに
体が悲鳴を上げる。

何本ものスパイクを受けた腕に
いくつもの内出血


ふと、周りの景色が歪む
突然めまいに襲われる‥


もう、無理かもしれない。
立っていられない。


体中から力が抜けて


ーーー バタンッーーー。


私は意識を手放した










「 優っ、、っ!!!」