「っ、はぁ、、」
やっとのことで席についた。
やっぱり、いつもよりも30分多くかかったから時間ギリギリだ。
それに、、 やばいっ。
体中、力が抜けて座ってるだけで精一杯。
「綾瀬さん?」
「はっ、はい。」
「大丈夫?顔色悪いよ…」
「えっ?、あ、、大丈夫です。」
楠木くんは鋭い。
こんな存在感のない私のことにも
気付いてくれる
きっと、私が楠木くんの隣の席で
嫌でも目に入っちゃうだけだけど…
それより、私。
顔に出ちゃってるんだ。
顔色悪いって、気づかれるなんて、、
ほんとに、最低だ。
自分の感情を隠すくらい
出来て当たり前なのに…
このくらいで、すぐコントロール出来ないとか、ほんっと、情けない。
ちゃんとしないとっ。
「なら良いけど。無理したらダメだよ。」
「ありがとございます…。」
うん。無理なんかじゃない、、
当たり前のこと、、
慣れてるから…
こういうの。