着いたのは誰もいない視聴覚室。


知り合ったばかりの子と
二人きりのこの空間に少し息詰まる。


「綾瀬さん、、だよね?」


「はい。…」


私のこと知ってるんだっ。


「自分は倉田ユナ。知らないよね?(笑)」


「ごめんなさいっ…。」


「ううん!!全然!!(笑)」



スリッパの色からも同じ学年ってことくらいしか、分からない。

今まで、1度も関わったことだってないはず。



「なんか、綾瀬さんって、、
自分以外の他人とはすごい距離置こうと
してる?…。」