圧倒的に威圧するその子は
女子達を睨みつける。
『ねー、もぉ、めんどくさいからいこ。』
1人がそう言い始めると、
面白いくらいにみんな共感し合って
まるで、興味が失せたかのように
向こうに歩いてく。
「あっ、あのー 」
「大丈夫?」
さっきの殺気は消えて
本気で心配してくれてるのがわかる。
「はい。…ありがとうございます。」
「ううん、あーゆーの見ててムカつくから。
ごめんね?勝手に。」
改めて見ると、、
ショートカットで
ボーイッシュな女の子。
「ほらっ、行くよ?」
そう言って床に座り込んだままの
わたしを支えてくれる。
「ついてきて。」
ただ、その子の言葉に
後をついて行く。