今にも張り裂けそうなこの感情を

押し殺してっ…。


背を向ける。

楠木くんひとりを残して
ただ、下だけを見て。

倉庫を後にした。


ただ、行く宛もなく歩く廊下。

すれ違う子達の罵声が聞こえる。
何度も何度も、、

自分の頭の中だけで繰り返される
周りの声を、、音を、、


消し去りたい。





ーーー ドンッ。ーーー



『いったぁー!!!
あんた、何すんの?!!』


ぶつかってきたのはそっちじゃん。
わざとらしい笑みに、泣きそうになる。


「…っ、ごめんなさいっ…。」



謝る理由とか、そんなの無くていい。

ただ、どうでもいい。



「あんた達、ふざけてんの?!!
わざとぶつかってんの見たんだけど、」




えっ?、、、、耳を疑った。

誰かが、かばってくれてる?、、そんなっ



『はっ?、何言ってんのー?
お前関係ねーんだから入ってくんなよ!』


「こーゆー、汚いことするやつ
大っ嫌いなんだよね。」


『うぜーんだよっ!!』


「消えろよ。」