「ホントに大丈夫だよ。」


「綾瀬さんっ‥、、」
「ありがとう、楠木くん。」


何か言いたげな楠木くんの言葉を
すぐにかき消して、、


「明日も朝早いし、、
楠木くんもそろそろ寝てね?」


「綾瀬さんは?、、もう寝る?」


じっと見つめて問い掛けてくる楠木くん
ごめんね‥、、 ごめん。


「うん。」


だってこれ以上、楠木くんと話したら
全部見透かされてしまいそうで怖いから


「そっか‥、、おやすみ。」


楠木くん、そんな悲しそうな顔しないでよ。
お願いだから‥


「うん。、、おやすみ。」


「あのさっ‥、、、」


少し控えめに放たれた楠木くんの言葉


「いやっ、ごめん。
何でもない‥、、おやすみ綾瀬さん。」


そんな楠木くんの声が
切なく響いた。