あの日から目は見えない。
,,,見たくないから。
でも僕の少しだけ残った見たいって願いが僕のないはずの目に景色をうつす。

耳はない。
,,,聞きたくないから。
でも僕の少しだけ残ったら聞きたいって願いが僕のないはずの鼓膜を震わせる。


駄目だ。あの子は見えないんだから。聞こえないんだから。
僕があの子の目を耳を奪ってしまったから。





,,,消えたいな。
でもやっぱり僕の少しだけ残った生きたいって願いが僕を死なせてはくれない。