3つ目は、ローフィエスタ王国。
こちらは、夜の国と呼ばれているの。
別に、太陽が登っていないとかじゃないのよ?
ただ、ミステリアスな雰囲気の建物が多いからなだけ。
夜は、建物が薄紫色に光って綺麗なのよ。
まさに、夜の国って感じ。
こちらの国の建物は、紫や青などの落ち着く色が使われた建物が多いわ。
品物をとても魅力的で綺麗だから是非買ってみて。
最後にリーフィア王国。
こちらは、緑、つまり自然が沢山あるの!
私達妖精にとって最高の国よ!!
あ、話が逸れてしまったわね。
この国は、自然の国と呼ばれているの。
街中に、花が咲いていて綺麗な蝶や、鳥が羽ばたいているのよ。
まさに、夢のガーデン。
こちらもアクアレイナと同じで白の建物が多いわ。
お花がお好きな方は是非行ってみて下さいな。
どの国も平和でお互いに争ったりなどしていないから是非行ってみてくださいね。
私の出番はこれでおしまいです。
それでは、ルーギンス王国に住むある少女の物語について見てみましょうか。
母「ティアー!これ、ラザフォード様の所へ運んでちょうだい。」
『はいっ!分かりました、お母様!』
父「ティア、こっちも後で手伝ってくれ。」
『分かりました、お父様。』
私は、両手に皿を抱えながら厨房でてラザフォード王子様達がお食事されている所へ向かった。
バタバタバタバタ
『お待たせ致しました、ラザフォード王子様。こちらが今日のメインディッシュでございます。』
ラザフォード「ありがとう。」
『いえ、恐縮でございます。では、冷めないうちにどうぞお召し上がりください。失礼します。』
スタスタ
私は、また厨房へと戻っていった。
皆さん、初めまして。
私は、インティアナ・カミーユ。
ルーギンス王家の専属シェフをやっているの。
...お父様とお母様がね。
私は、その助手をやっているの。
でも、ここの所その助手の仕事が、嫌になってきたのよね。
別に助手が嫌なわけじゃないわよ?
ただ...ラザフォード第一王子の視線が気になるの。
ここの所、私が食事を運ぶさいジロジロと、色っぽい目で見てくるの。
ラザフォード王子は、大の女好きで色んな人に手を出しているらしい。
自意識過剰かもしれないけれど、私も狙われているのかもしれない。
私は、生まれつき髪が桃色で、目が桜色だ。
これはとても珍しくて私と同じ色をした人を見たことがない。
親は普通に金髪と黒髪で、目も黒なのに、何故か生まれてしまった、異質な子。
それが私。
少しこの髪がコンプレックス。
でも、大好きな親達は、この髪と目を綺麗だと言ってくれた。
だから、私はこの髪と目に誇りを持ってるんだ。
────────
────
「お疲れ様ー。」
「お疲れ様です。」
調理と片付けが終わり、皆それぞれ部屋へ帰っていった。
私達、シェフや使用人や兵士達はそれぞれ専用の寮があり、部屋が用意されている。
住み込みで王家の世話をするのだ。
私のような家族が出来た場合は、大きな部屋が用意されそこに住むようになっている。
大体の家族が代々王家に使えている者達なので、ずっとそこで暮らしている。
「ティアナ。」
『はい。何ですか、お父様。』
片付けを終えた父がこちらにやって来た。
「これから、母さんとラザフォード様とお話をしてくるから先に部屋に戻ってなさい。」
お母様とお父様が、ラザフォード様と?
『はい。分かりました。それでは、先に戻ってますね。』
私は、父にお疲れ様と言ってから部屋へ向かった。
どんなお話をされるんだろう?
クビとかじゃないよね。
まぁ、大丈夫か。
私は、安心して部屋に戻った。
────私の話だとも知らずに。
.+*:゚+。.☆
部屋に戻ってしばらくした頃。
調理室に忘れ物をしたことに気がついた。
『取りに行かなくちゃ。』
私は、急いで調理室へ向かった。
「────────ですか?」
「あぁ、ダメか?」
ん?
調理室へ向かっていると、客間でお母様達がラザフォード様とお話をしているのが見えた。
一体、何を話しているのだろう?
興味を持った私は、少し聞いてみることにした。
「え?ティアナをですか?」
え?
私?
「あぁ。お前達の娘を私の妻に迎えたいのだ。」
は!?
はぁぁぁあ!!?
ラザフォード様は、何をお考えになっているの!?
私は、びっくりして声を上げそうになった。
「娘がラザフォード様の妻に!?...いや、それは...少し...。」
「何だ?私が女好きだと噂されているからか?」
「あ、いえ、そういう訳では...。」
「なら、くれても良いだろう?」
「何故、ティアナを妻に迎えたいと考えられたのですか?」
「あぁ、娘の桃色の髪と桜色の目に惹かれてな。娘を妻に迎えたら、皆の者に自慢できると思ってな。」
...あぁ。
やはり、それが理由なのか。
てっきり、私のことを好いてくださっていると思っていたのに。
結局、私の髪と目を自慢したいだけ。
そう、それだけ。
「それが理由なら、お断りさせて頂きたいのですが。」
お母様...。
「そう来ると思っていた。では、契約をしないか?」
「契約...ですか?」
「あぁ。私にそなた達の娘をくれるなら、お前達を億万長者にしてやろう。もちろん安全面でも保証してやる。どうだ?」
「億万長者...。」
その事を聞いて、お父様達は、揺れたようだ。
「...分かりました。その契約受けましょう。」
「そうね。受けますわ。」
あぁ。
お父様達も所詮お金なんだ?
娘の私などどうでも良いんだ。
嫌だ。
こんなところにいたくない。
私は、その場から逃げ出し、部屋へ戻った。