タッタッタッ








バタンっ!








『はぁ、はぁ、はぁ、はぁ。』








ズルズルズル








ペタン







私は、壁に寄りかかり、そのまま座り込んだ。









信じてたのに。








お父様達はきっと断ってくれると思ってたのに。







大人は、所詮お金が第一。








娘なんて、お金以下なんだ。








...こんなところから出てってやる。








私は、急いで家出の支度をした。








服に、ライトに、作り置きの食べ物に、薬とお金っと。







あまり、持っていくと兵士達に怪しまれるから必要最低限の物だけにしよう。







髪も目立つからフードを被っていこう。







そう思いながら、バックに荷物を詰め、親達が帰ってこないうちに部屋を出た。













門へ着くと、見張りの兵士達がいた。








「これは、これは、インティアナ・カミーユ様。何処かへお出かけでも?」







『えぇ。少し城下町を歩いてくるわ。』








「行ってらっしゃいませ。」








兵士達には特に怪しまれず、そのまま門を出て隣の国のアクアレインへ続く森へと歩き始めた。