「それが理由なら、お断りさせて頂きたいのですが。」
お母様...。
「そう来ると思っていた。では、契約をしないか?」
「契約...ですか?」
「あぁ。私にそなた達の娘をくれるなら、お前達を億万長者にしてやろう。もちろん安全面でも保証してやる。どうだ?」
「億万長者...。」
その事を聞いて、お父様達は、揺れたようだ。
「...分かりました。その契約受けましょう。」
「そうね。受けますわ。」
あぁ。
お父様達も所詮お金なんだ?
娘の私などどうでも良いんだ。
嫌だ。
こんなところにいたくない。
私は、その場から逃げ出し、部屋へ戻った。