この私の誕生日の遊園地デートは、私たちの親の提案なのだ。
「あんたたちたまにはデート行ってきなさいよ!!」
という私の母の一声に
「そうね、行ってらっしゃい私はいつものようにケーキ焼いておくから、夜にみんなで食べましょう?」
という紘の母・・・礼子さんの声も加わってデートは欠航されたのだ。
そうでなきゃ、紘がこんなところに私とくるわけがないのだ。
言ってて悲しくなってきた・・・。
「まずなにから乗る?」
「すでに人込みで死にそう・・・うっ」
すでにおじさんにはこの人込みが辛そうだ。
というか駅から歩いてきた時点で疲れてたけど。
「じゃあまずは緩そうなやつから!コーヒーカップとか?」
「それは緩いのか・・・」
なんかすでに紘の歪んだ顔見れてる気がするけど・・・