私は部屋に戻りエレナが来るのを待っていた。


一人になるとやることが無い私はまた部屋の中をウロチョロする。


大きな窓の外にはバルコニーがあった。


外に出ると満天の星空が広がっていた。



「うわぁ〜!!凄い!!」



今まで見てきた星空は周りが明るすぎて見えなかったが、
ここは周りにあまり灯りがない為星たちが顔を出していたのだった。


私は慌てて部屋の電気を消し外に出る。


更に灯りが消え暗くなり、より見えやすくなった星空に癒されていた。


体育座りで小さくなって空を見上げていた。



「この世界も案外悪いものじゃないな〜…寂しいけどね…」



ハハッと笑い、後ろでコンコンとドアが鳴ったのに気付かず眺めていた。


この星空はお気に入りかも。


なんて思っていた。


ドアを叩いても返事がないのに不思議に思ったエレナが中に入ってきてカーテンが揺れて窓が開いている事に気づき近づく。