キャハハと笑い声が絶えない図書館。


図書館ではお静かに
というルールがあるけれど誰もいないこの部屋で自由気ままに、思いのほかガールズトークが進んでしまった私たち。



「音羽はいい子ね。使用人相手にずっと笑顔で明るく、礼儀正しい。最初はノア様の恋人が人間と聞いて不安だったのよ。でも音羽みたいな子なら安心ね。これからもノア様をよろしくね」



「…//////」



「あらっ、照れてるの?可愛い」



そう、微笑みながらエレナに言われ
騙しているという罪悪感と褒められているという嬉しさが出る。


エレナがすごい優しいお姉さんでよかった。
感謝したいのは私ほうだった。


ローレスさんは冷たいし他の人は分からないし
これから3ヶ月一人ぼっちだと寂しかったからこうやって話し相手が出来て本当に良かった。


ノアはそう気を使ってくれたのかな。


だとしたら、夜ちゃんとお礼しなきゃね。




「さて、そろそろ部屋に戻ろっか!お夕食の時間だわ?多分ノア様は居られないから1人でになってしまうだろうけど…」



えっ、もうそんな時間?!


外を見ると暗くなっていた。


かれこれ3時間は話し込んでいたみたいだった。



「そういえばお腹減った〜!!ぼっちかぁ…エレナは一緒に食べれないの??」



ご飯食べるならできるだけ誰かと食べたいものだよね。



「一緒に食べたいのはやまやまだけど…使用人である以上一緒には…ごめんね。」



「ううん、いいよ、気にしないで!」



ここまで無理聞いてもらったんだ、少しくらい我慢しよう。


そう立ち上がりまた忍者のようにノアの部屋に戻る。