傷の手当てをしたらすっと外に出て行った。



「それでは…何かあれば仰ってください。外におりますゆえ。」



外に?!ずっと?!



「あ、あの!!!エレナさんさえ良ければお話しませんか…??ノアが帰ってくるまで暇で…」



そう言う私に目を見開き驚いていた。



「やっぱりダメですかね…??」



「……あっ…失礼しました…私のような使用人にそのような事…あまりの驚きに言葉が出てこなくて…。ですが私がノア様のお部屋に居座るなど許されませんので…」



「そうなんだ…あ、じゃあ外行きません??そこなら良いんじゃないですかね!!?」



こんな所に1人でジッとしていたら気が狂いそうだよ!!うむ!!そうしよう!



「……ですが…音羽様を部屋から出すなと…言われておりまして…」



あっ…ローレスさんだ、言ったの。
絶対そうだ…