本当にじっと座ってるしかないか〜…


TVがある訳でもない。



「ンンンンン〜!!!!暇!!!!」



そんな事を呟いて居ると、コンコンとドアがなる。


えっ、、誰!?またさっきの冷たい人?!



「はーい!!」



ドアに近寄り開ける。


すると目の前にはメイドって感じの女の人が居た。



「初めまして、エレナと申します。この度ノア様より音羽様のお世話役を仰せつかりました。宜しくお願い致します。」



邪魔にならないよう編み込んだミルクティー色の髪にグレーの大きな目、筋の通った高い鼻。


これまた美人のお姉さまがやってきた…



「あっ、日向 音羽です!よろしくお願いします!!!」



慌てて名乗り頭を下げる。


私のお世話役…そんなの付くの?!www


ノアってどんだけお坊ちゃまなの…



「ノア様からお聞きしましたが、足を怪我しているようだとか。手当てしましょう。」



そう言えば狐さんと遊んで擦り傷作っちゃったんだった。



「いやいや!これくらい唾つけとけば治りますんで!!大丈夫です!ただの擦り傷ですし!」



なんと古臭い言い方なんだろう…と私は思った。



「いえ、そういうわけに行きません…音羽様は女の子何ですよ。放っておいて傷が悪化したらどうします。見してください」



そうキッパリ言われ照れくさいようにお願いします…と
手当てして貰った。