「勝手に乗るな。」

「いいやん。」

「よくないし。遠慮しろよ。」

「嫌やし。亮のウチの仲やん。」

「うざい。」

「黙れ。てか亮キモイ」

「はぁ?5年ぶりに会ってなんだよそれ。」

「標準語キモイ!!あんた、いつからほんな話し方になったん?」

「あぁ、8年も向こうにいたらなるだろ?」

「住んだことないけん知らん~」

美波とは幼なじみだった。

家が隣同士で小さいころからよく遊んでいた。

会うのは5年ぶり。

爺ちゃんの葬式で帰ってきた時には美波は隣町に住んでいたので会わなかった。