部屋に戻り着替えをすませ求人雑誌を買いに行こうと車に乗った。

進学祝いに爺ちゃんが買ってくれたが東京には持って行けなかった車。

きっと、母さんが今まで乗っていたんだろう。

8年も乗っていたから結構ボロボロだった。

キーを挿した時誰かが窓を叩いた。

助手席の窓を見ると懐かしい顔。

「亮!!なにしよん?!」

「美波…」

そこには幼なじみの美波がいた。

小・中・高と腐れ縁。

美波は遠慮する様子もなく助手席に乗ってきた。