「帰ろっか、あかりちゃん」


終礼終わりのチャイムと共に教室のドアが開く。1つ年上の、高校2年生の今井拓真があたしの名前を呼んだ。





「今日もダーリンのお迎え〜?ラブラブだねー」

そう言うのは小学校からの親友、みなみ。



そんなみなみを軽く無視して、あたしは拓真くんの元へ向かう。




「おまたせ」




そう言って2人で教室を出た。










拓真くんと付き合いだしたのは、2週間前。高校に入学してすぐ、何度も告白をされて、最終的に悪い人では無さそうだったので、付き合ってみることにした。


しかし問題があった。