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それから数日が経ち、ハチは約束どおり田村くんを誘ってくれて日曜日に4人で花火大会に行くことが決定した。


「本当にありがとうございます!もうすでに緊張してるんですが、せっかく先輩が作ってくれたチャンスなので頑張ります……!」

今日の昼休みも美樹ちゃんと中庭で昼食をとっていた。だけどふたりきりではない。


「なんか楽しそうだし、私も行きたいなー」

裕子だ。


美樹ちゃんが私の友達ならば、と了承してくれて、すべての事情を裕子には説明した。

色恋の話が好きな裕子にはたまらないようで、『初々しくて可愛いな。私にもそんな頃があったよ』と、お姉さんのような顔になっていた。


裕子は私から見ても恋愛の先輩だし、高校を卒業したら彼氏と同棲することも考えているようで、やっぱり裕子はかなり大人だ。


「ねえ、美樹ちゃんが田村くんを好きになった理由ってなに?やっぱり野球部の練習頑張ってた姿とか?」

私とは違い、グイグイと裕子は質問している。


「好きなった理由ですか?うーんと、実は……」

美樹ちゃんも照れながら教えてくれて、そのあとも私たちは恋愛トークに花を咲かせていた。