バレてしまったらもうどうしようもない。

でもどうして?
気づかれないようにずっとやってきたっていうのに!だから3年間もこのままだったわけだけど…。

横『どうして?』
滝『お前の友達が話してたの…聞こえた』

あぁ…そりゃ仕方ないや。修学旅行の罰ゲームで言わされたとはいえ、馬鹿正直に言ってしまった私の落ち度が原因だから。


横『そっかぁ…でも私、付き合いたいとかじゃないよ!海斗はだって、彼女がいるでしょ?海斗の幸せそうな、眩しいくらいの笑顔が好きなだけだから。…ごめんね』

返信…と。やだなぁ、でも、やっとこれで3年間の片想いに終わりを告げれるのかな。

滝『…ごめんは俺の方だから。
俺本当に情けないな、たち悪いよな。
なんでこんな俺のこと好きになったんだよ…
でも俺なんかのこと好きになってくれてありがとう、ごめんな』

…ほんと、やだ。

海斗は優しすぎるんだ。
いっそのこと気持ち悪いって、突き放してくれた方が楽だったのかもしれない。
中途半端に優しくされると私、どうすればいいのかわかんないよ。



横『私、大丈夫だよ!大丈夫だから、海斗は彼女といっぱい幸せになって!私、それが一番の願いだから』

滝『 …うん!わかった。ありがとう!』

大丈夫、うん、大丈夫だから、

海斗が気にすることないんだよ。

悪いのは、彼女が出来ても好きなままで変われなかった私なんだから。


あぁーあ、私、失恋しちゃったんだ…笑



元彼と別れた時…こんなに胸が痛かったっけ?
そう考えると、張り裂けそうなくらいに胸が痛かった。