涙を流しながら話すみのりちゃん。

きっとこれらの言葉は

みのりちゃんの本心とは違うんだろう。

大好きな人

愛してる人の隣に立つために

たくさんの涙を流して

たくさんの想いを封じ込めてきたんだろう。

愛する人と結ばれない、運命ってやつを

憎むことなく受け入れるために

“しょうがない。”

って全部言い聞かせてきたじゃないかな。

「俺も浩太と話し合ってみるよ。」

「え?」

みのりちゃんはただの優等生。

なんかじゃなくて

浩太のことを誰よりも想ってる

正真正銘の浩太の彼女だって

今日、話してみてわかった。

「話して見なきゃわからないことって
あるだろ?
俺も浩太の隣の隣くらいに
立ってやりたいんだ。」

「仲間ですね!」

そう言って本当に嬉しそうに

喜んでるみのりちゃんならやっぱり

浩太のことを変えられるんじゃないかって

諦めきらない俺がいる。