小春side
梓先輩の家は学校からバスで10分乗った所にある。
そこに着くまではただゆらゆらとバスに乗って揺られているだけ。
梓先輩のおじいちゃんは優しくてとても朗らかな人。早く会いたいな……。
そんな事を思っている内にバスは目的地にたどり着いた。
後は数百メートル歩くだけ。
私達はバスから降りると、梓先輩を先頭に歩き始めた。
よく遊びに行ってたから馴染みのある道だけど、やはり『先輩の家』と考えると少しだけ緊張した。
やっと見えてきた青い屋根の家。周りには沢山の木が植えられている。
ここが梓先輩の家だ。
今はまだしないけど、夏になれば家の周りに植えられた蜜柑の木に花が咲いていい匂いがする。
「おばあちゃん、おじいちゃん、ただいま」
ガラガラと音を立て扉が開くと梓先輩のおばあちゃんが部屋から出てきた。
「おかえり。ってあら、皆も来たのね。さぁ、入ってちょうだい」
私達は一人一人挨拶をしながら家の中に入っていった。
「おじいさん、皆が来てくれましたよ。ほら、お菓子を持ってきてください。私はお茶の準備をするので」
居間から声がすると、梓先輩のおじいちゃんも顔を出して歓迎してくれた。
私達はお喋りをしていたら、木下家が仕事の時間だと家から出ていくことになった。
さすが、このままお喋りをするのも何なのでお手伝いをすることにした。
もしかして、梓先輩はこれを狙っていたのかな?と思い目を向けると、梓先輩はニコリと笑顔を向けてくれた。
やられた。
梓先輩の家は学校からバスで10分乗った所にある。
そこに着くまではただゆらゆらとバスに乗って揺られているだけ。
梓先輩のおじいちゃんは優しくてとても朗らかな人。早く会いたいな……。
そんな事を思っている内にバスは目的地にたどり着いた。
後は数百メートル歩くだけ。
私達はバスから降りると、梓先輩を先頭に歩き始めた。
よく遊びに行ってたから馴染みのある道だけど、やはり『先輩の家』と考えると少しだけ緊張した。
やっと見えてきた青い屋根の家。周りには沢山の木が植えられている。
ここが梓先輩の家だ。
今はまだしないけど、夏になれば家の周りに植えられた蜜柑の木に花が咲いていい匂いがする。
「おばあちゃん、おじいちゃん、ただいま」
ガラガラと音を立て扉が開くと梓先輩のおばあちゃんが部屋から出てきた。
「おかえり。ってあら、皆も来たのね。さぁ、入ってちょうだい」
私達は一人一人挨拶をしながら家の中に入っていった。
「おじいさん、皆が来てくれましたよ。ほら、お菓子を持ってきてください。私はお茶の準備をするので」
居間から声がすると、梓先輩のおじいちゃんも顔を出して歓迎してくれた。
私達はお喋りをしていたら、木下家が仕事の時間だと家から出ていくことになった。
さすが、このままお喋りをするのも何なのでお手伝いをすることにした。
もしかして、梓先輩はこれを狙っていたのかな?と思い目を向けると、梓先輩はニコリと笑顔を向けてくれた。
やられた。