プルルルル……




遠くで携帯の音がする。



少しずつ少しずつ、意識が戻ってくる。




「……」



プルルルル……



「もし、……もし」


『お、やっと出た』


声の主は光都。

寝起きがとても悪い私にとったら、かなり迷惑だ



「なに」


『玄関あけて』



げんかん……あけて…?



「は?」



『玄関の前にいるから』



いやいや、こえーよ!○リーさんかよ!