―――…



あのときのお土産のウッドバングルを、あたしが知るかぎり初めて福嶋くんが身につけてくれたのは…



たしか…店長会議のあった翌日。



たまたまベルナルドさんが訪ねて来てくれた日だ。



ベルナルドさんもこのウッドバングルが気になっていたようだったけど、
確か『会えてよかった』、そう言って福嶋くんのことを抱きしめていたっけ…?





何だろう…?



このウッドバングル、麻由さん経由でもらったものだけど、ベルナルドさんも何か思い入れがあるのかな――?





あの日以来、福嶋くんはこのウッドバングルを毎日身につけてくれている。



別に深い意味はないのかも知れないけど、贈った手前なんとなく気恥ずかしい。



だって…恋人でもない男の人に自分が贈ったものを毎日身につけてもらってるなんて…



何だか…



福嶋くんのこと、変に意識しちゃうよ…