「カエル、本当なの?」


カエルに視線を向けると、カエルは一瞬焦った表情を浮かべたが、すぐに「その通りだ」と、頷いた。


一旦地上へ戻り、嫌になればまたこの町に戻ってくる。


それならいいかもしれないと思えた。


僕は再び湖面へ視線を向けた。


クラスメートたちはみんな僕を取り囲み、なかなか帰ろうとしない。


意識のない僕へ向けて、1日の出来事を事細かに話てくれている。


その様子を見ていると、楽しかった頃の記憶が蘇って来た。