僕は思わずそう呟いていた。


だけど言葉は途中でつっかえて止まってしまう。


嬉しくて、また涙が浮かんできてしまう。


「その顔、どうしたの?」


ミサが男3人を見て驚いた声を上げている。


男子3人は全員鼻血を出したり怪我をしているのだから、驚いて当然だった。


「ちょっと、喧嘩した」


「また喧嘩?」


真琴が呆れたようにそう言った。


「田村たちでしょ? 無視してればいいのに」