「さっきはなんか、頭真っ白で。」


「まぁなー。ってことで1ついいか?由紀が仲間を信じてるってことは、相手をよく見てる。つまり、俺は由紀の観察力が凄いってことを言いたいの。人とは違う観点で見れば俺の悪いところも見れば分かるだろ?」


「まぁー、確かに。」


「だから、2人でまた頑張っていこうぜ。今度は俺も颯十に負けないから。」


東吾に初めて諦めんなって言われたあの日と同じ顔をしている。


私はこくこく頷いた。


「もちろん。私も、悠香なんかに負けないよ。仲間を信じた方が勝てるって言ってやる。」



「うん。俺らなら出来る。」


東吾がニヤッと笑った。


私が拳を前に勢いよく出すと、東吾と拳を合わせた。


「・・・・・そろそろ、帰るか。」


「うん。帰ろ。」


私達のライバルは強いチームに入った。


でも、そんなことどうでもいい。


私は勝つんだ。


次こそ、悠香に勝ってやる。