嫌っ!


頭を触られた時思った。


東吾にポンポンってされるのと全然違う。


「じゃあ私も行くね!!またね、由紀。」


「うん。・・・・・・・・じゃあね。悠香。」


悠香も嬉しそうに歩いていった。


二人の姿が見えなくなると東吾が私の手を取って歩き出した。


「えっ!?ちょ、転ぶ!!」


急に引っ張られたから転びそうになると、急にまた立ち止まった。


「・・・・・・・・東吾?」


私の言葉を無視して東吾は私の頭を強く撫でる。


「えっ!?ちょ、痛い!!」


いつもより強い力で撫でられるから痛かった。


「・・・・・・ごめん。颯十のせいで。由紀が嫌そうにしてるの撫でられてから気づいた。遅くて、ごめん。」


「・・・・別に、東吾が謝ることじゃないでしょ?大丈夫だよ。・・・・それとね、さっきの人なんだけど、」


「「私の(俺の)ライバルなんだ。」」


えっ!?


ちょっ、ちょっと待ってよ。