「んじゃあ、お言葉に甘えて。俺カフェオレね。」


「りょーかい!」


販売機まで行くとカフェオレとココアを買って東吾の所に戻る。


階段のところですれ違った女の子。


あれ?


なんか、見たことあるような・・・・・・


気のせいかな。


席に戻ると東吾がスマホを見ていた。


「東吾?はい、カフェオレ。」


「ん。ありがとう。・・・・・・・あのさ、奈乃香って誰か好きな人いる?」


「えっ!?奈乃香!?」


びっくりして持っていたココアを落としそうになった。


「えっとーー、なんで?」


「これ言っていいのかな。まぁーー、いっか。なんか、響が奈乃香のこと好きになったって言ってきて、それで由紀に聞いてみろって。」


「あっ、そういうこと!っていうか、それ本当!?」


響も好きってことは奈乃香!!


両思いだよ!!


「・・・・・・・秘密にしてね。実は、奈乃香も・・・・・響君のこと好きなんだ。」