「遂に・・・・・・・・・来ちゃったね。」


「・・・・・・・・あぁ。来たな。」


ウィンターカップ決勝。


会場の外はたくさんの人で溢れかえっている。


本当は予選から見に来たかったんだけど、なかなか予定が合わなくて。


でもやっと来れてよかった。


しかも決勝を見れるなんて。


クリスマスも近づいていて、本当に冬だ。


風が冷たくなってきた。


あぁー、マフラー持ってくれば良かったなー。


冷たい風が急に吹いてくしゃみをすると、東吾がホッカイロをくれた。


「それと、これ。寒いくせにマフラーしてこないから。」


自分が巻いていたマフラーを私の首に巻く東吾。


微かに東吾の匂いがする。


って、何言ってんの私!!


それはキモいよね・・・。


「・・・・・ありがとう///// あったかい。」


マフラーにちょっとだけ顔を埋めると東吾が顔を赤くした。


「・・・・・マジで、それはやばい///// 」


「ふはっ!なんで東吾赤くなってんのー?」