私達の首元で揺れるとんぼ玉。


この綺麗なとんぼ玉みたいに、私達も素敵な恋をしてるのかな。


私の思いは東吾に届くのかな。


不安な事はたくさんあるけど、私は1歩1歩頑張っていこう。


それは隣にいた奈乃香も同じみたいだった。


「そろそろ行こっか。」


「そだね。」


手を繋いで私達は夕日の下を走った。