ニコッと笑う東吾につられて私も笑う。


「バスケ楽しいって思えてきた。ありがとう。東吾。」


「どういたまして。」


真夏の太陽が私達を照らす。


バスケを楽しいって思えたこと、東吾やみんなの優しさに救われたこと。


そして、東吾が好きだって気づいたこと。


この合宿中に色んな事に気づいた。


これからも頑張っていこう。


「暑いから中入ろ。また倒れるよ。」


「分かった。今行く。」


私達の夏はまだ始まったばかり。