そして次の瞬間、先輩のディフェンスを交わして一気にゴール下へ。


綺麗なレイアップシュートが決まった。


私は嬉しくてその場で飛び跳ねた。


そして、試合終了の合図。


点差は惜しくも3点差で負けてしまった。


でも東吾は清々しい顔をしてる。


先輩達から声をかけてもらって嬉しそう。


「女子ー!準備するよー!」


「「「「「はい!!」」」」」


白のギブスをつけてコートに一礼して入る。


すると、コートを出る東吾とすれ違った。


「ありがとう。頑張れ。」


すれ違いざまに東吾が言った。


私は前を向いて走る。


「これから赤対白のゲームを始めます。」


「「「「「お願いしまーす!」」」」」


「ピーーーーーーーーーッ!」


ゲームがスタートした。


私はパス回しが中心になるからあんまり自分から点を取りに行くことはない。


周りからは男子の力強い応援の声が聞こえる。


やっぱり応援されるって心強いな。


前半は私達白が優勢で7点差。


後半はだんだん赤も調子を上げてきて、点差が狭くなってきた。


やばいかもしれない・・・・・・・


試合終了まで後5分というところで同点にされてしまった。