「・・・・・・由紀?ぼーっとしてるけど大丈夫?」


「あっ、うん!大丈夫!!みんなも帰ってるし行こっか。」


「おぅ。」


私が立ち上がると東吾が私の右手を握る。


ほらね、またドキドキしてる。


周りが暗くて良かった。


絶対今顔赤いもん。


「東吾!明日も頑張ろうね!!」


「おぅ。頑張ろうな。」


気づいたばっかりのこの気持ちをいつか、東吾に伝えたい。


私はペンションに戻ってすぐに眠った。


まだ体が万全じゃなかったのかも。


でも明日はゲームだから、絶対やりたいな。


「由紀、もう寝るの?」


「うん。おやすみ、真由。」


「おやすみ。体気をつけて。」


「ありがとう。」


真由におやすみを言って私は目を閉じた。







「・・・・・・ん?・・・・・まだ早いや。」


昨日寝すぎて早く起きてしまった。


私は顔を洗って外に出る。


外はもう蒸し暑かったけど、今日もいい天気だ。


「由紀!おはよ!」


「あっ、おはよ!東吾!」


ランニングをしていた東吾に会った。


「大丈夫?もう具合い悪くない?」


「うん!今日のゲームは絶対やるよ!!」


「そっか。じゃあまた後でな。」


「うん。また後で!」


私は気合を入れてペンションに戻った。


そして、合宿最終日。


「今から紅白戦やるからなー。これで合宿終わりだ!気合い入れてけよ!」


「「「「「はい!!」」」」」