「外周30分スタート!!」


蒸し暑い体育館で鳴り響くボールの音とスキール音。


そして体育館中に響き渡る顧問の声。


季節は夏。


夏休みが始まってから毎日バスケに明け暮れてます。


入った当初は練習メニューもきつくなくて全然余裕だったんだけど、夏になった途端厳しくなりました。


ついて行くのがやっとって感じ。


女子と男子が交互にコートを使うから、どっちかは外周。


私は1番これが嫌い。


だって暑い中走らなきゃ行けないんだもん。


最終的に女子部員は6人入った。


先輩達はかっこよくて優しくて、すっごい尊敬してる。


それは東吾も同じみたいで、先輩によく弄られている。


男子の新入部員は7人だったかな?


その中でもやっぱり東吾は目立つ。


練習を見ていて分かったけど、東吾凄い上手い。


調べたら中学でも凄い選手だった。


でももう1人注目されてた選手がいたな。


誰だか名前は忘れちゃったけど。


周りを見れてて、無駄のない動きに的確なパス。


先輩達も1目置いているのが分かる。


外周行くために靴を履き替えていると、ちょうど男子が外周から帰ってきた。


入口を出ようとすると東吾に頭をポンッとされた。