頭も良くて、優しくて、私にとってお兄ちゃんは憧れでもある。


でもブラコンって言われたくない・・・・


「はいはい。分かってますよ。・・・・・あっ!同じクラスだよ!!」


「本当だーー!よし、早く行こ!!」


私と奈乃香は靴を履き替えて教室の前に立つ。


ここから新しいスタートだ。


教室を開けると知らない人がたくさん。


当たり前なんだけど、ちょっと緊張する。


私は座席を確認して席に座る。


窓際の後ろから2番目。


その後が奈乃香だった。


「隣の席誰だろうねー。気になるなー。」


奈乃香がそう言うと私の隣の席の椅子がガタッと音がした。


そっとその人を見ると・・・・・・・


「・・・・あっ!由紀!!」


「・・・・・・嘘・・・・・。東吾?」


制服着てて誰だか分かんなかったけど東吾だ!!


私は勢いよくシャツをまくると手首に着いたリストバンドを見せた。


すると東吾もシャツをまくってリストバンドを見せる。