私がそう言って東吾の肩をポンッとすると、東吾は私を見て笑った。


「ふっ、あははは!!何でそんなに上からなんだよー。・・・・・・でも、マジで応援してて。俺、今日なんか行ける気がするから。」


「うん。行けるよ。」


そう言って手を前に出す。


言わなくても分かるんだ。


東吾も自分の腕を私の腕にあてた。


2人で笑う。


大丈夫。


勝てる。


今日こそ、勝てる。


「ピーーーー!!試合始めます!!礼!」


「「「「「お願いしまーす!」」」」」


始まった。


まずは女子の試合。


最初から白熱した戦いが続く。


途中から入った真由もちょっと苦しそうだけど、何とか点になっている。


点差は7点差で、そんなに追いつけないほど厳しくはない。


多分それは、悠香が出ていないから。


悠香が出てからが本当の勝負だと私は思う。


そして、後半になって悠香が入った。


そこで一気に流れが変わる。


7点差だったのに、悠香が入って5分で15点差。


凄いスピードで点を取りに行ってる。