「それで、なにかしたの?」


「いや、別に。ただ暇だったから呼んだだけ。」


「でも、男子のみんなと話さないの?」


「部活で話してんだからいいだろ。それに、男臭いから。」


男臭いって・・・・・・・・


「そっか。・・・・・・なんか、悩んでるのかと思った。」


「・・・・・・・・まぁ、悩みはあるけどな。」


「人は誰だってあるよね。・・・・いっぱいいっぱいになったら私に話せばいいよ。」


私が笑うと東吾が頭をポンッと撫でた。


「由紀のくせにえらそーなこと言うなー。」


「えー?いいじゃーん。た、ま、に、は!!」


「まーな。ありがとう。」


「うん。」


「よし、じゃあそろそろ帰ろっかなー。」


東吾が立ち上がって背伸びをした。


「うん。じゃあまた明日ね!!」


そう言って中に入ろうとすると、後ろから手を掴まれた。


「えっ?」


「最後の日、・・・・・・・由紀に伝えたいことがある。」


突然のことに驚いて上手く反応出来なかった。