みんなの元に行くといつものように話しかけてくれた。


私は幸せ者だなって思った。


このまま、仲のいいままでいたいな。


後片付けをして、お風呂に入って、1日が終わった。


頭をタオルで拭いていると、テーブルの上に置いていたスマホが鳴った。


ん?東吾?


[今から外に出られる?]


え?今?


私は首にタオルを掛けたままサンダルを履いて外に出る。


するとペンションの入口の階段に東吾が座っていた。


「東吾?ずっとここにいたの?」


私が話しかけると東吾がこっちを向いた。


「あっ、うん。風呂入ってから。つーか、夜なのに半袖にハーパンはないだろ?」


「え?暑いし、大丈夫だよ?」


「馬鹿だなー。怪我してんのに、風邪までひいたら大変だろ?・・・ほら、俺のだけどこれ着ろよ。」


そう言って自分が着ていたパーカーを私に差し出した。


「あっ、ありがとう。東吾は寒くないの?」


「うん。いいから。」


「ん。隣座っていい?」


「どーぞ。」


私は東吾の隣に座った。


目の前には綺麗な月。