『私を……円堂仁奈を殺した罪を背負って、一生苦しみながら生きろ』



それが、愚かな先生の、罰。


刻まれた十字架は、二度と消え失せはしない。



寿命が尽きるその時が、償いを終える時だ。



『一瞬でも過去を嘲笑って、いじめを見て見ぬフリをしたら……』



胸倉を放し、表情に笑顔を戻す。

冷ややかな殺意を纏って。




『呪っちゃうよ』




ワントーン高めの甘いボイスで、耳打ちする。


それが余計に、恐怖心を煽った。




あれ?これじゃあ、復讐というより、脅迫じゃないか?

まあいいか。


先生を反省させるのが、一番の目的だし。