「お前、可哀相だな……」



ほらっ、皆して冷たいこと言うから、ぽっちゃりくんに同情されちゃったじゃん!



ぽっちゃりくんに、私が女の子扱いされてないことがバレてしまった。


あーあ、私って本当に可哀相。誰か慰めて。




「幸珀、のんびりしてねぇでちゃっちゃとやっつけちまえよ。俺達待ってんだから」


「ちょ、待ってよたかやん!私、今日おしゃれしてるんだよ?スカートだよ?ヒールだよ?なのにそんなこと言います!?」


「ああ」


「即答すんな」




待ってないで助けてよ!


皆、疲れてないでしょ?助ける力くらい有り余ってるでしょ?



1回助けられるお姫様役やってみたかったのに。


デートをぶち壊しにしただけじゃ物足りないわけ?



私をどっかの巨人だと思ってるんじゃないでしょうね。そうだったらガチでキレるよ?