人数分もらってしまった。

これはラッキーすぎる。


やったやった!ケーキバイキングだ!



「早速行ってみようよ」


「ああ、そうだな」



チケット片手に、私と凛はケーキへの欲を高める。



「僕達も行くよーん」

「お前らは帰れ」






そして、やってきましたケーキバイキング。




レトロ風のおしゃれな内装、たくさん並べられたケーキ、甘い匂い。



全部が愛おしくてたまらない!


私も凛も甘いもの好きだからちょうどいい。




……けど。




「うわあ、すっげぇ美味そう!!」


「どれから食べようか迷っちゃうな」


「京、あんまり食べ過ぎんなよ?」


「あわわっ……!」


「あっぶな。真修、気をつけろよ~?」


「ありがとうございます、弘也さん」


「あ、おい弘也。あそこの子、お前のタイプっぽい」


「えっ、嘘、まじ?どこどこー!?」




こいつらさえいなければ、もっと素敵な初デートになったのに。