「どうしても謝んねぇっつーなら、力づくで謝らしてやる」


「チビに何ができんだよ。どうせ神雷でも下っ端とかだろ?」


「チビ言うなっつっただろうが、このデブ!」


「俺はデブじゃねぇ!!」




桃太郎と太った男の言い争いが低レベルすぎる。


どっちもどっちだよ。

桃太郎はチビだし、太った男はデブだよ。


お互いに自分自身のこと理解してあげなよ。



「お前1人に何ができんだよ」


「返り討ちにしてやる」



太った男と細身の男が、臨戦態勢に入った。



刹那、桃太郎は高くジャンプして、太った男の首横を勢いよく蹴り飛ばす。


華麗に着地し、今度は細身の男のお腹に重たいパンチを食らわした。




それは、たった一瞬の出来事だった。




「訂正しておくけど、俺は下っ端じゃなくて幹部だから」