「じゃんけんして負けた奴があいつらをやっつけるってのはどう?」


「賛成」



私の提案に、凛が代表して同意してくれた。



私達が集まってじゃんけんをしたら、



「げ」



一発で、桃太郎だけが負けた。


あはは、ざまあ。



「まじかよ……」


「頼んだよー、桃太郎くーん」


「弘也、ガキ扱いやめろ!!」



気が乗らない様子の桃太郎の頭を、凛が優しく撫でた。



「頑張れよ」

「っ、は、はい!!」


桃太郎のやる気レベルが、わかりやすく急上昇した。