実際、神雷に入ってみたら奇抜でおかしな集団で、クールな印象が台無しだった。



イメージと現実の差異は、早急にどうにかするべきだと思う。


かっこよさ皆無だから。




「神雷といえば、最近首長に媚売ったって有名じゃねぇか」


「神雷も落ちたもんだな」



太った男と細身の男は焦りを落ち着かせるために、私達神雷を挑発してきた。


こいつら、バカなの?



あれは媚びたんじゃない。

状況を変えるための作戦だよ。


媚びてきたのは、むしろあっちの方。



事実を知らない奴が、噂にばかり頼らないでくれる?



「そんなやっすい挑発に誰がのるか、バーカ」


「んだと、このアマ……!」



べーっと舌を出した私に、太った男が頭に血を上らせる。



私と凛はこれからラブラブデートをするの。


なのに、あんたらなんかに構ってられるか。



邪魔しないで。