なんでだろう。

パワーがみなぎってくる。




『相談に乗ってくれてありがとうございました』


『力になれてよかった』


『お返しに、風紀委員の仕事で疲れてるであろう委員長に、とっておきの情報を教えます!』


『とっておきの情報?』


『疲れてる時はチョコとか、甘いもの食べるといいですよ!あ、でも、私はチョコよりアイス派ですけど』




意気揚々と伝授する私を、委員長は『そうか』とだけ呟いて朗らかに見つめていた。





できる、気がする。


影響力溢れる、ヒーローのような存在に、なりたい。



きっと、頑張れる。

ううん、頑張るんだ。






次の日。




学校に着いて教室に向かう。


私は、教室には入らずに教室の前で立ち止まった。



教室で朝から、AくんがBくんにいじめられていたからだ。


朝っぱらから、何やってんだあいつは。



昨日の助言を反すうさせ、募っていった不満を深呼吸して洗浄した。